翻訳本の誤り、問題点について


38件のコメント

  1. 174ページの表3-4 リザベーションステーションの表の下から2行目のQjのMult1を削除 それとこの表はVj Vkの位置と行中の記述の位置がずれていて見にくい

  2. 276ページの7行目 「よいSIMD」→ 「よい。SIMD」文がくっついてしまっている。前の文は元々意味が取りにくい。要するにベクタ命令の場合は、1つの命令で64回のメモリアクセスを生成してしまって途中でページ境界をまたいでフォールトを発生する可能性があるが、SIMDマルチメディア拡張は通常の読み書き命令を使うので、この心配がないということ

  3. 358ページ図5-5の訳 「共有キャッシュをスルーする」 誤訳とはいえないが、ライトスルーと誤解されかねばい。

    一様メモリアクセス方式のシングルチップマルチプロセッサの構成例。バスではなく相互結合網を使いバンク分けされたキャッシュを介して接続されている。 という意味

  4. 90ページのブロック化の例で改善後がおかしいです。1行抜けて1行入れ替わっています。すいません。

    /* 改善後 */
    for(jj=0;jj<N;jj=jj+B)
    for(kk=0;kk<N;kk=kk+B)
    for(i=0;i<N;i=i+1)
    for(j=jj; j<min(jj+B,N); j=j+1)
      { r=0;
       for(k=kk; k<min(kk+B,N); k=k+1)
    r=r+y[i][k]*z[k][j];
    x[i][j] = x[i][j] +r;
    };
    このバグは慶應大学の情報工学科4年生の鶴田君が見つけた。

  5. シーケンシャルコンシステンシィを例示する有名なコード片が384ページと386ページに泣き別れになってしまっている。これは誤植ではないがあんまりなんで、なんとかしてほしい。

  6. p.322, 28行目 Telra -> Tesla これは単純なTYPOだが、最近、Teslaはアーキテクチャの名前ではなく、科学技術計算用GPUの製品群の名前として使われている。したがってTesla-> Fermi-> Keplerとアーキテクチャが変わってきているのではなく、TeslaのFermiアーキテクチャ、TeslaのKeplerアーキテクチャという言い方をする。この点で、この部分の記述は古くなってしまっている。

  7. p.348 表5-2 最後の行は、プロセッサの動作のところが「プロセッサBによるXのリード」バスの動作は「Xに対するキャッシュミス」の誤り。このバグは慶應大学松谷研究室の原君がみつけた

  8. 439ページの図6-3の凡例が間違っている。しかしこれは翻訳のミスではなく、元の本も違っている。まずディスクバンド幅が二つあるのがおかしく、ローカルのディスクバンド幅がDRMのバンド幅より大きいのはおかしい。図6-3は表6-4をグラフ化したとのことなので、これに基づいて考えると、図中左上のディスクバンド幅はDRAMバンド幅の間違えで、下の方に書いてあるDRAMバンド幅を消すのが正しい。さらにこれは翻訳が悪いのだが、真ん中辺のDRAMキャパシティは、DRAM容量にした方が他と対応が取れる。それにしてもこの図は見難いし、何が言いたいのか良くわからない。

  9. 312ページ3行目GCD(c,a)が(d-b)で割り切れなければならない は、GCD(c,a)で(d-b)が割り切れなければならないの誤り。このバグは慶應大学天野研の安藤君が見つけた。

  10. 212ページの図3-12のキャプションに「ウィンドウサイズとリネーミングレジスタ数のバランスを取り、要因の一つとして発行速度を過度に制約することを防ぐ」とあるが、これは酷い訳で、「このうちの一つが発行レートを過度に制約する要因にならないように、ウィンドウサイズとリネーミングレジスタ数のバランスを取らなければならない」くらいが良い。

  11. p76. 解答三行目の式
    1+0.038*15=1.38
    →1+0.038*15=1.57

    このバグは情報工学科4年 十時知滉君が見つけた。
    これは原文も間違えているので、凄いと言えます。十時君ありがとうございます。

  12. p.387 下から3行目
    (ライトアクセスの前の)アンロックと(リードアク セス前の)ロック
    ->
    (ライトアクセスの後の)アンロックと(リードアク セス前の)ロック

    このバグは情報工学科4年小島君が見つけた

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