各ファイルには既定の置換モードが設定されており、
作業ディレクトリの各ファイルの置換モードも別々に設定できます。
前者は cvs add や cvs admin に
オプション `-k' を付けて設定します。
後者は cvs checkout や cvs update に
オプション `-k' や `-A' を付けて設定します。
cvs diff にも `-k' オプションがあります。
例が幾つかありますので、「17 バイナリ・ファイルの扱い」 参照。
利用できるモードを以下に示します:
Revision に対して
$Revision: 5.7 $ が生成されます。
Revision に対して、
$Revision: 5.7 $ ではなく、
$Revision$ が生成されます。
このオプションは、リビジョン間の違いを比較する時、
キーワードによる違いを無視するのに便利です。
Revision に対して、
$Revision: 5.7 $ ではなく、
ファイルが格納された時の文字列である
$Revision: 1.1 $ が生成されます。
Revision に対して、
$Revision: 5.7 $ ではなく、
5.7 が生成されます。
これは、$Revision: $ といった、
キーワード識別子を除くのが困難な
プログラミング言語のファイルを生成する時に便利です。
しかし、キーワード名が削除されてしまうために、
これ以後はキーワード置換を行うことができません。
従って使用には注意が必要です。
オプション `-kv' は、cvs export で使用される事が
多くあります (「A.9 export--CVS からソースを取り出す, checkout に類似」参照)。
しかしモジュールがバイナリ・ファイルを含む場合は、
うまく処理できないので使用しない方が賢明です。