Our Concept
我々、PEACHグループではPEACH2、そしてPEACH3と呼ばれるスーパーコンピューター向けのスイッチングデバイスを対象に研究しています。現在のスパコンに搭載されているCPUは大変高速です。またGraphic Processing Unit(GPU)という、画像をディスプレイに出力するためのデバイスを汎用計算に用いるようになってからはさらに計算性能が高まりました。そもそも、スーパーコンピューターは一般に利用されるデスクトップ型のコンピューターをたくさんつなげて同時に利用しているというイメージです。そのためスパコン利用時にはそれぞれのコンピューター間でたくさんの通信をする必要があります。特に規模の大きく並列度の高い計算ではCPUに加えGPUを利用しますが、別のコンピューターのGPU同士で計算する場合にGPU間で直接通信が出来ないため短い計算時間に比べ転送時間が多くかかってしまって大変な無駄があります。そこで、ノードをまたいでGPUどうしが直接接続する技術、Tightly Coupled Accelerators(TCA)アーキテクチャ、そしてTCAアーキテクチャが利用可能なスイッチ、PCI Express Adaptive Communication Hub(PEACH)を開発しました。これらを利用すればGPU間で直接通信をする事が可能になり、スパコンの全体の性能を大きく向上させることが出来るのです。