枝を作るには rtag
コマンドを使用します。
rtag
コマンドは tag
コマンドと似ていますが、
あなたがモジュールの作業コピーを持っていなくても使用できます
(「A.15 rtag---モジュールにタグ名を付ける」参照)。
もちろん tag
コマンドも使えます (「A.17 tag---取り出したバージョンにタグ名を付ける」参照)。
$ cvs rtag -b -r release-1-0 release-1-0-patches tc
`-b' フラグを立てることにより、rtag
コマンドは
(タグ名を付けるだけでなく) 枝を作ります。
`-r release-1-0' は、
新しい枝の分岐点となるリビジョンが
`release-1-0' であることを示しています。
リビジョン番号がファイルごとに異なるため、
リビジョン番号を指定できないことに注意して下さい。
残りは、新しい枝の名前を `release-1-0-patches' にすることと、
操作対象のモジュールが `tc' であることを示しています。
そしてリリース 1.0 のバグを修正するために、 今作成した枝から作業コピーを取り出します。
$ cvs checkout -r release-1-0-patches tc $ cvs status -v driver.c backend.c =================================================================== File: driver.c Status: Up-to-date Version: 1.7 Sat Dec 5 18:25:54 1992 RCS Version: 1.7 /usr/local/cvsroot/yoyodyne/tc/driver.c,v Sticky Tag: release-1-0-patches (branch: 1.7.2) Sticky Date: (none) Sticky Options: (none) Existing Tags: release-1-0-patches (branch: 1.7.2) release-1-0 (revision: 1.7) =================================================================== File: backend.c Status: Up-to-date Version: 1.4 Tue Dec 1 14:39:01 1992 RCS Version: 1.4 /usr/local/cvsroot/yoyodyne/tc/backend.c,v Sticky Tag: release-1-0-patches (branch: 1.4.2) Sticky Date: (none) Sticky Options: (none) Existing Tags: release-1-0-patches (branch: 1.4.2) release-1-0 (revision: 1.4) release-0-4 (revision: 1.4)
status
コマンドの出力から判る通り、
元になったリビジョン番号の最後に数字を付けて、
枝番号が作られます。
(もし `release-1-0' に対応するリビジョン番号が 1.4 ならば、
枝のリビジョン番号は 1.4.2 になります。
複雑すぎるので理由は説明できませんが、
CVS は枝のリビジョン番号を 2 から始めます。「2.1 リビジョン番号」参照。)