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7.3 枝を作る

枝を作るには rtag コマンドを使用します。 rtag コマンドは tag コマンドと似ていますが、 あなたがモジュールの作業コピーを持っていなくても使用できます (「A.15 rtag---モジュールにタグ名を付ける」参照)。 もちろん tag コマンドも使えます (「A.17 tag---取り出したバージョンにタグ名を付ける」参照)。

$ cvs rtag -b -r release-1-0 release-1-0-patches tc

`-b' フラグを立てることにより、rtag コマンドは (タグ名を付けるだけでなく) 枝を作ります。 `-r release-1-0' は、 新しい枝の分岐点となるリビジョンが `release-1-0' であることを示しています。 リビジョン番号がファイルごとに異なるため、 リビジョン番号を指定できないことに注意して下さい。 残りは、新しい枝の名前を `release-1-0-patches' にすることと、 操作対象のモジュールが `tc' であることを示しています。

そしてリリース 1.0 のバグを修正するために、 今作成した枝から作業コピーを取り出します。

$ cvs checkout -r release-1-0-patches tc
$ cvs status -v driver.c backend.c
===================================================================
File: driver.c          Status: Up-to-date

    Version:            1.7     Sat Dec  5 18:25:54 1992
    RCS Version:        1.7     /usr/local/cvsroot/yoyodyne/tc/driver.c,v
    Sticky Tag:         release-1-0-patches (branch: 1.7.2)
    Sticky Date:        (none)
    Sticky Options:     (none)

    Existing Tags:
        release-1-0-patches             (branch: 1.7.2)
        release-1-0                     (revision: 1.7)

===================================================================
File: backend.c         Status: Up-to-date

    Version:            1.4     Tue Dec  1 14:39:01 1992
    RCS Version:        1.4     /usr/local/cvsroot/yoyodyne/tc/backend.c,v
    Sticky Tag:         release-1-0-patches (branch: 1.4.2)
    Sticky Date:        (none)
    Sticky Options:     (none)

    Existing Tags:
        release-1-0-patches             (branch: 1.4.2)
        release-1-0                     (revision: 1.4)
        release-0-4                     (revision: 1.4)

status コマンドの出力から判る通り、 元になったリビジョン番号の最後に数字を付けて、 枝番号が作られます。 (もし `release-1-0' に対応するリビジョン番号が 1.4 ならば、 枝のリビジョン番号は 1.4.2 になります。 複雑すぎるので理由は説明できませんが、 CVS は枝のリビジョン番号を 2 から始めます。「2.1 リビジョン番号」参照。)


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