ファイルを移動する通常の方法は、 old を new に改名して、 普通の CVS コマンドで old をリポジトリから削除し、 new を加えることです。 (old と new には、 `foo/bar.c' といった相対パスを用いることもできます。)
$ mv old new $ cvs remove old $ cvs add new $ cvs commit -m "Renamed old to new" old new
これがファイルを移動する最も単純な方法であり、 間違いがなく、この操作の履歴も記録されます。 このファイルの履歴を利用する際、 古い名前か、新しい名前のどちらかを指定して、 履歴のどの部分が欲しいのか知らせなくてはいけません。 例えば、`cvs log old' を実行しても、 改名が行なわれた時までのログ情報しか得られません。
new が格納される場合には、 リビジョン番号は再び 1.0 から始まります。 それが嫌ならば、格納時にオプション `-r rev' を用いると良いでしょう (「A.7.1 commit のオプション」参照)。