電子情報通信学会
リコンフィギャラブルシステム研究専門委員会
最終更新: 2014.12.3
最新情報
- 11月研究会(11月26日ー28日デザインガイア:別府国際コンベンションセンター)では、初代委員長の末吉先生のフェロー就任講演が行われ、盛会のうちに終了しました。
- NEW!! 1月研究会(1月29日-30日慶應大学日吉来往舎)のプログラムが発表されました。慶應大学山口高平先生の招待講演をはじめとした充実したプログラムです。ご参加下さい。
- NEW!! 6月研究会(6月19日-20日 京都大学百周年時計台記念館)はRECONF研発足10周年を記念して、Makimoto's Waveの牧本次生氏による招待講演、歴代委員長による座談会など凄い企画が予定されています。みなさまのご投稿(申込〆切は4月10日)をお待ちしています。
研究会の目的および趣旨
リコンフィギャラブルシステムは,問題の解法アルゴリズムをハードウェア化してユーザが書き換え可能なデバイス上で直接実行することにより,高い性能と柔軟性を実現するシステムです.従来のコンピュータにおいて蓄積されたソフトウェア技術,ハードウェア技術の単純な延長上にあるだけでなく,それを含有する大きな枠組みを形作っています.よってリコンフィギャラブルシステムの実現には,アーキテクチャ,デバイス,設計技術, CAD,システム技術,並列処理,アプリケーションなど,基礎と実用の両領域を含む多面的な研究を推進していくことが重要となります.本研究会は,定期的に研究会を開催することにより,関連する研究者に広く技術交換の機会を提供し,産業界と大学等の研究機関の交流の機会を増やすことにより,関連する技術の発展を促進することを図るため,2003年,電子情報通信学会コンピュータシステム研究専門委員会所属第2種研究会として発足しました.2005年からは第1種研究会としての活動をスタートしています.
二代目委員長天野からのメッセージ
リコンフィギャラブルシステムは,FPGA(Field Programmable Gate Array)を代表とするプログラマブル素子の応用, アーキテクチャ,設計技術,デバイス技術を幅広く研究する 場として2005年に第一種研究会として発足した. 発足から4年を経過して,ようやく一般の認知度も上がり, 発表者,参加者の裾野が広がって,研究会としてやっていける 見通しが立ってきました. 研究会は年間4回で、5月、9月は地方で単独開催,11月は デザインガイアに参加して連続開催,1月はVLD,SLDM,CPSYと 共催で東京圏で開催しています. また、5月に開催されるSACSISを共催しています. リコンフィギャラブルシステム研究会は,歴史の浅い研究会であり, リコンフィギャラブル技術自体も,関連しているコンピュータ アーキテクチャ,半導体デバイス,半導体設計技術などの分野と異なり 研究分野として成熟していません.このため,以下の方針を取っています.実装経験を含む様々な発表を歓迎する
FPGAなどのリコンフィギャラブルデバイスは,場合に応じて構成を変更できます. この特性を上手く生かすのがリコンフィギャラブルシステムの研究の 面白さですが,常に構成を変更するのが有効であるとは限りせん. リコンフィギャラブルデバイスの普及と共に,ASIC開発のコストを避けるために, 対象アルゴリズムを普通にFPGA上で実装する場合も増えています.あるいは, 初めてハードウェア開発をする学生がFPGAを使ってみたという報告もあります. 多くの学会では,このような実装経験の発表は 「単に載せただけでオリジナリティがない」などと軽視されやすい傾向にあります. しかし,我々の研究会ではこのような発表を歓迎します.応用分野は違っても 実際にFPGA上に実装する技術は共通なものがあり,デバイスによってそれぞれ コツがある.研究会では,実装経験が豊富な参加者の間で(場合によっては マニアックな)熱い議論が交わされます.学生による明らかな未熟な実装に対しても 親切なアドバイスが与えられるので,最初の発表の場としても好適です. また,新しいデバイスに基づく突拍子もないアイディアも真面目に議論します. 実装だけでは研究にならないと思われる方はリコンフ8策を ご覧下さい。産業界,国際学会と連携する:
日本企業もようやくFPGAの利用に本腰を入れつつあります.また,日本の多くの 半導体企業は,粗粒度のリコンフィギャラブルデバイスである 動的リコンフィギャラブルプロセッサを開発しています.研究会では 新しい動的リコンフィギャラブルプロセッサの利用例,アーキテクチャや 新しい技術の提案,企業の商用デバイスに関する招待講演などが頻繁に 行われます.また,可能な場合は,展示ブースを設けて新しいデバイスや ボードの展示を行っています.このため,企業からの参加者も一定人数は 確保できています.今後はより注目される研究会となり,多くの企業参加者を 集められるようにしたいです. さらに,リコンフィギャラブルシステム研究会メンバーは, 国際学会との連携も緊密で,毎年7月に米国で開催されるERSA, 9月にヨーロッパで開催されるFPL,12月で アジア南太平洋地域で開発されるICFPTには, 研究会での発表を発展された論文が数多く 投稿され,採録されています. ICFPTは2007年には日本で行われ,これには研究会として 共催し,全面的に協力しました.また,邦文誌と英文誌で交互に特集号を 企画している.このように研究会で発表された研究は,極力,国際学会, ジャーナルへ展開することを勧め,またその道を用意することを心がけています. 皆様の研究会への参加、発表をお待ちしています.幹事団一覧
- 【委員長】 弘中哲夫(広島市立大学)
- 【副委員長】 渡邊 実 (静岡大)
- 【副委員長】 本村 真人 (北大)
- 【幹事】 山田 裕 ((株)東芝)
- 【幹事】 山口 佳樹 (筑波大学)
- 【幹事補佐】 谷川一哉(広島市立大学)
- 【幹事補佐】 三好健文(イーツリーズ・ジャパン)