■色々設定

●sdc

作成するマクロの最大遅延制約(100MHz でうごかしたいから 10ns 以下等) 他諸々を設定するファイルを読ませる。 基本的に合成で作成された sdc をそのまま使えばおk。 でも階層化レイアウトをやってるなら色々こだわった方が良いかも。 また、合成でレポートされる最大遅延時間に比べ、レイアウトでは配線での 遅延が大きくなる。 そのため合成時には達成できた時間制約が、レイアウト時には厳しすぎる (or 不可能な)制約になることが多々ある。 そうなると CAD ツールは時間制約を満たす配置/配線は出来ないか延々 最適化処理をし、結局あきらめたりする。 そうなると時間がかかりすぎるので、sdc ファイルの時間制約を適当に 緩めたりする方が良い場合もある。
./scripts/load_sdc.tcl

●tlu

セルの遅延情報は milkyway ライブラリの中に格納されているが、配線での 遅延は、配線メタルの RC から計算する。 これを定義したものが TLU Plus 形式のファイルになる。
./scripts/applyTLU.tcl

●マクロの遅延情報は?

内部に下位マクロを配置するような場合、下位マクロの入力から出力までの遅延 情報が必要になってくる。 設定する方法はいくつかあるが、現在は hierarchical timing view(HTV)をマクロ毎に設定する ことで、下位マクロを配置すると自動的に計算できるようになる手法を使っている。

●Antenna

毎回テープアウトで我々を苦しめたにっくき Antenna error に関する設定である。 詳しくは ここ。 とりあえず、Antenna error に関する情報を CAD に与えていると思ってくれれば良い。 これを読み込ませないと、CAD はどこで Antenna error が起きるか判断できないので 何も対処をしてくれない。
./scripts/antenna_rule.sc

●ジョブの分散実行の設定

主にものっそい時間のかかる配線系の処理をパラレルに行うための設定。 ./scripts/Distroute.tcl
を実行すると、配線コマンド axgAutoRoute 等で、分散実行のオプションが 指定できるようになる。