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A.12.1 log のオプション

オプションを指定しなければ、log は利用できる全ての 情報を表示します。つまりオプションは全て出力を制限するものです。

-b
既定の枝 (通常は幹で最も大きな番号の枝) に関する情報を表示します。
-d dates
dates に示されたリビジョンの情報を表示します。 dates には格納日時の範囲をセミコロンで区切って記述します。 日時の表現形式は他の CVS コマンドの `-D' オプションと同じです (「A.4 共通のコマンド・オプション」参照)。 それを次のように組み合わせて、格納日時の範囲を表現します:
d1<d2
d2>d1
d1 から d2 までの間に格納されたリビジョンを選択します。
<d
d>
d より前に格納された全てのリビジョンを選択します。
d<
>d
d より後に格納された全てのリビジョンを選択します。
d
d 以前の最新のリビジョンを一つ選択します。
`>'`<' の後に `=' を付ければ、端を含まない 範囲指定ではなく、端を含むような範囲指定が可能です。 要素の区切りがセミコロン `;' であることに注意して下さい。
-h
RCS ファイルのパス名, 作業ファイル名, 先頭リビジョン, 既定の枝, 利用者一覧, ロックモード, タグ名, 拡張子を表示します。
-l
local、つまり現在の作業ディレクトリでのみコマンドが 実行されます。(これを指定しない場合再帰的に実行されます)。
-N
タグ名の一覧を表示しません。 タグ名を多く使用していると、その表示だけで数ページにもなります。 タグ名を省略したログ情報でも構わないときは、 このオプションを指定すると便利です。
-R
RCS の履歴ファイルの名前だけを表示します。
-rrevisions
revisions に示されたリビジョンの情報を表示します。 revisions にはリビジョンの範囲をカンマで区切って記述します。 利用可能な範囲指定の書式を次に示します:
rev1:rev2
同じ枝の rev1 から rev2 までを選択します。
:rev
枝の最初から rev までのリビジョンを選択します。
rev:
rev から同じ枝の最後のリビジョンまでを選択します。
branch
branch にある全てのリビジョンを選択します。
branch1:branch2
この範囲内の枝にある全てのリビジョンを選択します。
branch.
branch の最新リビジョンを選択します。
リビジョンを指定せず `-r' だけを指定した場合、 既定の枝、通常は幹の最新リビジョンを選択します。 従って `-r' と引数との間に空白を入れないようにして下さい。
-s states
states と状態が一致するリビジョンの情報を表示します。 states にはファイルの状態をカンマで区切って記述します。
-t
`-h' の情報に、ファイルの説明文を追加して表示します。
-wlogins
logins に示された使用者が格納したリビジョンの情報を表示します。 logins には使用者名をカンマで区切って記述します。 logins を省略した場合、コマンドを起動した人物の 使用者名が用いられます。 従って `-w' と引数との間に空白を入れないようにして下さい。

log は、オプション `-d', `-s', `-w' の 全てに適合し、かつ `-b', `-r' のいずれかに適合した リビジョンに関する情報を表示します。


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