このコマンドは `cvs checkout' の効果を安全に消し去ります。 CVS はファイルをロックしないため、 このコマンドが絶対に必要なわけではありません。 作業ディレクトリを単に削除したいなら、それでも構いません。 ただしこの場合、うっかりすると変更内容を失う恐れがあります。 またファイル `history' (「B.9 ファイル history」参照) にも、 作業ディレクトリを放棄したという情報が残りません。
これらの問題を避けるためにも `cvs release' を使用して下さい。 このコマンドは、未格納の変更点が残ってないかどうか調べます。 次に CVS の作業ディレクトリのすぐ上で実行しているかどうか調べます。 さらに作業ディレクトリに記録されたリポジトリが、 モジュールに定義されているリポジトリと等しいかどうか調べます。
上記全ての条件が満たされた場合にだけ、 (作業ディレクトリを故意に放棄した証拠として) ファイル `history' に `cvs release' の実行記録が残されます。