作業コピーの中に、いつも決まった名前のファイルがあるが、 CVS の管理下には置きたくないという場合がよくあります。 例えば、ソースのコンパイル時に生成される オブジェクト・ファイルなどです。 `cvs update' を実行した場合には通常、 これらのファイル各々に対して、 知らないファイルがあったと出力されます (「A.18.2 update の出力」参照)。
CVS は、update, import, release
の実行時に無視すべきファイルのリストを
(sh(1) のファイル名形式で) 保持します。
このリストは、以下の方法で構築されます。
RCS SCCS CVS CVS.adm
RCSLOG cvslog.*
tags TAGS
.make.state .nse_depinfo
*~ #* .#* ,* _$* *$
*.old *.bak *.BAK *.orig *.rej .del-*
*.a *.olb *.o *.obj *.so *.exe
*.Z *.elc *.ln
core
$CVSIGNORE の内容全てがリストに付加されます。
上記五つのファイル内で単感嘆符 (`!') を記述すると、 無視するファイルのリストが空になります。 これは、通常は CVS に無視されるファイルを、 リポジトリに格納したい場合に使用します。