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5.1.1 存在するファイルからディレクトリを生成する

CVS を使い始める場合に、 おそらく CVS を使用できるプロジェクトが 既に幾つかあるでしょう。 この場合 import コマンドを使用するのが最も簡単です。 例を挙げて説明します。 CVS に組み込みたいファイルが `wdir' にあり、 それを `$CVSROOT/yoyodyne/rdir' に置きたい時、 次のようにします。

$ cd wdir
$ cvs import -m "Imported sources" yoyodyne/rdir yoyo start

`-m' フラグでログ・メッセージを与えなかった場合、 CVS によりエディタが開かれます。 `yoyo'ベンダー・タグ`start'リリース・タグと呼ばれるものです。 詳しくは 「12 サード・パーティーのソースの追っかけ」 参照。

では実際に確かめた後、元のディレクトリを削除します。

$ cd ..
$ mv wdir wdir.orig
$ cvs checkout yoyodyne/rdir       # 下で説明
$ ls -R yoyodyne
$ rm -r wdir.orig

誤って wdir で作業しないように、CVS を迂回して、 元のソースを削除すると良いでしょう。 もちろん削除する前に、ソースのバックアップを取るのが賢明です。

checkout コマンドはモジュールの名前、 または $CVSROOT からの相対パスを引数に取ります。

CVS が `$CVSROOT' 中のディレクトリに設定した 使用許可とグループ属性が、 適切かどうか調べると良いでしょう。「4.2.2 ファイル使用許可」参照。

取り込みたいファイルの中にバイナリ・ファイルが含まれる場合、 包装機能を用いて、どのファイルがバイナリなのか 明示するとよいでしょう。「B.2 管理用ファイル cvswrappers」参照。


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