CVS を使い始める場合に、
おそらく CVS を使用できるプロジェクトが
既に幾つかあるでしょう。
この場合 import
コマンドを使用するのが最も簡単です。
例を挙げて説明します。
CVS に組み込みたいファイルが `wdir' にあり、
それを `$CVSROOT/yoyodyne/rdir' に置きたい時、
次のようにします。
$ cd wdir $ cvs import -m "Imported sources" yoyodyne/rdir yoyo start
`-m' フラグでログ・メッセージを与えなかった場合、 CVS によりエディタが開かれます。 `yoyo' はベンダー・タグ、 `start' はリリース・タグと呼ばれるものです。 詳しくは 「12 サード・パーティーのソースの追っかけ」 参照。
では実際に確かめた後、元のディレクトリを削除します。
$ cd .. $ mv wdir wdir.orig $ cvs checkout yoyodyne/rdir # 下で説明 $ ls -R yoyodyne $ rm -r wdir.orig
誤って wdir で作業しないように、CVS を迂回して、 元のソースを削除すると良いでしょう。 もちろん削除する前に、ソースのバックアップを取るのが賢明です。
checkout
コマンドはモジュールの名前、
または $CVSROOT
からの相対パスを引数に取ります。
CVS が `$CVSROOT' 中のディレクトリに設定した 使用許可とグループ属性が、 適切かどうか調べると良いでしょう。「4.2.2 ファイル使用許可」参照。
取り込みたいファイルの中にバイナリ・ファイルが含まれる場合、 包装機能を用いて、どのファイルがバイナリなのか 明示するとよいでしょう。「B.2 管理用ファイル cvswrappers」参照。