全ての `,v' ファイルは読み込み専用であり、 この使用許可を変えるべきではありません。 これに対し、リポジトリ中のディレクトリは、 ファイルの修正を行なう人物に対して、 書き込みを許可しなくてはいけません。 これはつまり、 ファイルの修正を行なう人物からなるグループを作って (group(5) 参照)、 そのディレクトリの所有グループとすることを意味しています。
従って、 ディレクトリ単位でしかファイルのアクセス権を 管理することができません。
ロック・ファイルを作成する必要があるため (「6.5 同時に CVS の実行を試みる複数の開発者」参照)、 ファイルを取り出す使用者にも、書き込み許可が必要であることに注意して下さい。
また、ファイル `CVSROOT/val-tags' にも書き込み許可が必要です。 このファイルは、有効なタグ名の追跡を続けるために使われます (タグ名が付けられたときだけでなく、タグ名が使われたときでも更新されます)。
新しいディレクトリを加える場合、
CVS はできるだけ適当な使用許可を与える努力をします。
しかし新しいディレクトリの使用許可が、
親ディレクトリのものと異なる場合には、
手動で変更する必要があります。
環境変数 CVSUMASK
を設定すれば、
リポジトリに作成されるディレクトリやファイルの使用許可を管理できます。
CVSUMASK
は、作業ディレクトリのファイル使用許可には影響しません。
作業コピーの使用許可は、
新たに作成したファイルに通常与えられるものと同じです。
但し、CVS が読み込みだけを許可することがあります
(監視時 「6.6.1 監視するファイルを CVS に教える」, `-r' 使用時 「A.3 広域オプション」,
CVSREAD
設定時 「C CVS に影響する全ての環境変数」 を各々参照)。
CVS は `setuid bit' を立てて実行するように設計されていません。
従って `setuid bit' を立てたまま実行することは非常に危険です。
CVS と同じく、RCS でも setuid
を使用してはいけません。