あるファイルに対して種々の操作が行われた時に通知を受けたい場合には、
その旨を CVS に知らせます。
そのファイルに対して cvs watch on
を用いなくても、
通知の要求は可能です。
しかし、開発者がコマンド cvs edit
を用いるとは限らないため、
通常は cvs watch on
を用いた方が良いでしょう。
files に対して操作が行なわれた時に、 通知を受けるように設定します。
オプション `-a' には、 通知して欲しい操作の種類を指定します。 action は次のうちのどれかです:
edit
cvs edit
(後述) を適用した場合。
unedit
cvs unedit
(後述) または
cvs release
を適用した場合。
また、ファイルが消されて cvs update
により再度生成された場合。
commit
all
none
cvs edit
で使用すると便利です。)
オプション `-a' は何度指定しても良いし、
全く指定しなくても構いません。
省略した場合には、all
が指定されたと解釈します。
オプション files や `-l' の取り扱いは、
cvs watch on
の場合と同じです。
cvs watch add
で設定した通知要求を取り下げます。
オプションは同じです。
オプション `-a' を用いた場合、
指定された事項に対する通知のみを停止します。
通知すべき状態が発生した時、
CVS は管理用ファイル `notify' を見ます。
`notify' は他の管理用ファイルと同じように編集して下さい。
(「4.3 管理用ファイルの紹介」参照)。
管理用ファイルの慣例に従って (「B.3.1 共通の構文」参照)、このファイルの各行には、
正規表現に続けて実行したいコマンドを記述します。
コマンドの引数には、(通知すべき使用者に置換される)
`%s' という文字列を一つだけ指定する必要があり、
通知内容はコマンドの標準入力に与えられます。
ファイル notify
に標準で書かれている行を次に示します:
ALL mail %s -s \"CVS notification\"
この記述により、使用者に電子メールで通知が行なわれます。
上記の行をそのまま記述した場合、 使用者はサーバ上で通知を受ける事に注意して下さい。 他の場所に通知したい場合には、 もちろん `notify' に記述しても良いのですが、 CVS ではもっと簡単に各使用者の通知先を設定できます。 `CVSROOT' に `users' というファイルを作成し、 user:value という書式で、 各使用者について一行ずつ記述して下さい。 CVS は、`notify' に記述された user の代りに、 value (通常は別のマシンのメールアドレス) に通知します。