`$CVSROOT/CVSROOT' には、 いくつか管理用ファイル (administrative files) があります (「B 管理用ファイル便覧」参照)。 これらのファイルが無くても CVS を使用することができます。 しかし、CVS のコマンドをうまく働かせるために、 少なくとも `modules' というファイルは欲しいものです。
管理用ファイルの中で、 最も重要なファイルは `modules' です。 これはリポジトリの中の全てのモジュールを定義しています。 `modules' ファイルの例を次に示します。
CVSROOT CVSROOT modules CVSROOT modules cvs gnu/cvs rcs gnu/rcs diff gnu/diff tc yoyodyne/tc
`modules' ファイルの各行はそれぞれ、
モジュール名, 空白, モジュールのあるディレクトリ名
という書式で記述されます。
モジュールのあるディレクトリ名は、
$CVSROOT
からの相対パスです。
モジュール `modules' を定義する行については、 ここでは説明しません。 より詳しい説明は 「B.1 管理用ファイル modules」 参照。
管理用ファイルは、 他のモジュールと同じ方法で編集します。 `cvs checkout CVSROOT' を用いて作業コピーを取り出して、 編集し、通常通り変更内容を格納します。
間違いのある管理用ファイルを格納することも可能です。 このような場合には、間違いを正して新たなリビジョンを登録します。 しかし管理用ファイルに深刻な間違いがあれば、 新たなリビジョンの登録さえも不可能になります。