次に他の仕事をする前に、 ソースのコピーを消したい場合には、 もちろん次のようにするでしょう。
$ cd .. $ rm -r tc
しかし、release
コマンドを使用するほうが良いでしょう
(「A.14 release---モジュールの放棄を表明する」参照):
$ cd .. $ cvs release -d tc M driver.c ? tc You have [1] altered files in this repository. Are you sure you want to release (and delete) module `tc': n ** `release' aborted by user choice.
release
コマンドは、
あなたの修正が格納されているかどうか確認します。
ログを記録する設定ならば、ファイル `history' にメモします
(「B.9 ファイル history」参照)。
release
コマンドに `-d' フラグを使用すると、
確認と同時に作業コピーを削除します。
上の例では、release
コマンドが何行か出力しています。
`? tc' は CVS が `tc' というファイルを知らないという意味です。
モジュール `tc' のことではなく、
生成したコンパイラ `tc' を指しており、
これはリポジトリに格納しなくて良いので無視して構いません。
この警告を消すための情報は 「B.8 cvsignore でファイルを無視する」 参照。
release
の出力の詳細な説明は 「A.14.2 release の出力」 参照。
`M driver.c' の方は重要です。 これは、`driver.c' というファイルに加えた修正が、 格納されていないことを指摘しています。
release
コマンドは、
修正が加えられたファイルの数を報告した後、
全ての作業コピーを削除して `history' にメモする前に、
その確認を求めてきます。
ここでは大事を取って、最後に n RET を入力しました。