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3.3 お掃除

次に他の仕事をする前に、 ソースのコピーを消したい場合には、 もちろん次のようにするでしょう。

$ cd ..
$ rm -r tc

しかし、release コマンドを使用するほうが良いでしょう (「A.14 release---モジュールの放棄を表明する」参照):

$ cd ..
$ cvs release -d tc
M driver.c
? tc
You have [1] altered files in this repository.
Are you sure you want to release (and delete) module `tc': n
** `release' aborted by user choice.

release コマンドは、 あなたの修正が格納されているかどうか確認します。 ログを記録する設定ならば、ファイル `history' にメモします (「B.9 ファイル history」参照)。

release コマンドに `-d' フラグを使用すると、 確認と同時に作業コピーを削除します。

上の例では、release コマンドが何行か出力しています。 `? tc' は CVS が `tc' というファイルを知らないという意味です。 モジュール `tc' のことではなく、 生成したコンパイラ `tc' を指しており、 これはリポジトリに格納しなくて良いので無視して構いません。 この警告を消すための情報は 「B.8 cvsignore でファイルを無視する」 参照。 release の出力の詳細な説明は 「A.14.2 release の出力」 参照。

`M driver.c' の方は重要です。 これは、`driver.c' というファイルに加えた修正が、 格納されていないことを指摘しています。

release コマンドは、 修正が加えられたファイルの数を報告した後、 全ての作業コピーを削除して `history' にメモする前に、 その確認を求めてきます。

ここでは大事を取って、最後に n RET を入力しました。


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