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`cvs_options' (`cvs_command' の左側に与えられる)
として利用できるものを以下に示します:
-b bindir
-
RCS プログラムのあるディレクトリを bindir とします。
環境変数
$RCSBIN
よりも優先します。
この値は絶対パス名で指定して下さい。
-T tempdir
-
一時ファイルが置かれるディレクトリを tempdir とします。
環境変数
$TMPDIR
の設定や、
コンパイル時のディレクトリ設定よりも優先されます。
この値は絶対パス名で指定して下さい。
-d cvs_root_directory
-
リポジトリのディレクトリのパス名を cvs_root_directory とします。
環境変数
$CVSROOT
よりも優先します。「4 リポジトリ」参照。
-e editor
-
リビジョンのログ情報の入力に editor を使用します。
環境変数
$CVSEDITOR
や $EDITOR
よりも優先します。
-f
-
`~/.cvsrc' を読みません。
このオプションが最も良く使われるのは、
CVS のオプション設定に直交性がない時です。
例えば `cvs log' のオプション `-N' はタグの表示を抑制しますが、
これに対して表示を行なうオプションはありません。
従って、`~/.cvsrc' の `log' エントリに `-N' があったとき、
タグを表示するには `-f' を使用する他ありません。
-H
-
指定された `cvs_command' の使用法を表示します
(コマンドが実際に実行されることはありません)。
コマンド名を指定しない場合には、
`cvs -H' は利用できる全てのコマンドの要約を表示します。
-l
-
`cvs_command' をコマンド履歴に記録しません
(しかしコマンドは実行されます)。
コマンド履歴の情報は 「A.10 history---リポジトリの利用履歴を表示」 参照。
-n
-
ファイルを更新しません。
`cvs_command' を実行した場合の表示だけが行なわれます。
既存のファイルを削除, 更新, マージしたり、
新しいファイルを作成することはありません。
-Q
-
コマンドの出力が完全に抑止され、
重大な問題が発生した場合にのみ出力が行なわれます。
-q
-
冗長なコマンドの出力が抑止され、
再帰的にサブディレクトリを辿る時の報告などは行なわれません。
-r
-
新たな作業ファイルを読み込み専用にします。
環境変数
$CVSREAD
を設定するのと同じ効果があります
(「C CVS に影響する全ての環境変数」参照)。
既定では、監視されてない限り作業ファイルへの書き込みが許可されます。
(「6.6 ファイル編集者の追跡機構」参照)。
-s variable=value
-
ユーザ変数を設定します (「B.10 管理用ファイルにおける変数展開」参照)。
-t
-
プログラムの実行状態をトレースします。
CVS が実行する各ステップの情報を表示します。
`-n' オプションと共に使用し、
不慣れなコマンドの潜在的な影響を調べるのに便利です。
-v
-
CVS のバージョンと著作権情報を表示します。
-w
-
新しい作業ファイルを読み書き可能にします。
環境変数
$CVSREAD
の設定を無効にします。
$CVSREAD
が設定されておらず、
`-r' オプションも無い場合には、
作成されるファイルは読み書き可能とされます。
-x
-
クライアントとサーバ間の全ての通信を暗号化します。
これは CVS クライアントでだけ意味を持ち、
またケルベロス接続を用いる場合にしか
実装されません (「4.6.3 ケルベロスによる直接接続」参照)。
暗号化機能は既定状態では実装されず、
特別に `--enable-encryption' を指定して
CVS を構築する必要があります。
-z gzip-level
-
圧縮レベルを設定します。
CVS クライアントでだけ意味を持ちます。
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