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C CVS に影響する全ての環境変数

これは、CVS に影響する全ての環境変数の 完全なリストです。

$CVSIGNORE
CVS が無視するファイル名を、 空白で区切ったリストです。「B.8 cvsignore でファイルを無視する」参照。
$CVSWRAPPERS
CVS が包装して扱うファイル名形式を、 空白で区切ったリストです。「B.2 管理用ファイル cvswrappers」参照。
$CVSREAD
この変数が設定されていると、 checkoutupdate により作成される作業コピーが、 強制的に読み込み専用となります。 設定しなければ、作業ファイルの修正許可が与えられます。
$CVSROOT
(RCS の履歴ファイルが置かれる) CVS のリポジトリのルート・ディレクトリを、 絶対パスで指定しなければいけません。 CVS の大部分のコマンドを実行するときに、 この情報が利用されます。 $CVSROOT が設定されていない場合や、 他のものを優先させたい場合には、 コマンド行で `cvs -d cvsroot cvs_command...' としてリポジトリを指定することができます。 一旦作業ディレクトリを取り出した後は、 CVS が適切なリポジトリを (`CVS/Root' に) 記録します。 従って、最初に作業ディレクトリを取り出す時を除いて、 通常はこの値に注意する必要はありません。
$EDITOR
$CVSEDITOR
格納時のログ・メッセージを記録する際に、使用するプログラムを指定します。 設定しなければ、`/usr/ucb/vi' が使用されます。 $CVSEDITOR$EDITOR よりも優先されます。 $CVSEDITOR は CVS 1.3 には存在しませんが、 以降のリリースには含まれます。
$PATH
$RCSBIN が設定されておらず、 CVS にパス名が埋め込まれていない場合、 使用する全てのプログラムを捜す時に $PATH が使用されます。
$RCSBIN
CVS が、RCS のバイナリを捜す時に使用されます。 指定方法の説明は、「A.3 広域オプション」 参照。 これが設定されていない場合、コンパイル時に指定された値か、 $PATH を用いて捜します。
$HOME
$HOMEPATH
これを使用して、`.cvsrc' が置かれたディレクトリを捜します。 (Windows NT では $HOMEPATH を使用します)。「A.2 ~/.cvsrc ファイルの設定」参照。
$CVS_RSH
接続経路に :ext: が指定された時、 CVS が接続に使用する外部プログラムを 指定します。「4.6.1 rsh で接続する」参照。
$CVS_SERVER
RSH を用いたクライアント/サーバ・モードで、 別のマシンのリポジトリを利用する時に使用されます。 RSH を用いて別のマシンのリポジトリを利用する時に、 サーバ側で起動するプログラムの名前を指定します。 既定値は cvs です。「4.6.1 rsh で接続する」参照。
$CVS_PASSFILE
クライアント/サーバ・モードで、 `cvs login server' が実行された時に使用されます。 既定値は `$HOME/.cvspass' です。「4.6.2.2 パスワード認証によるクライアントの使用」参照。
$CVS_PASSWORD
クライアント/サーバ・モードで、 `cvs login server' が実行された時に 使用されます。「4.6.2.2 パスワード認証によるクライアントの使用」参照。
$CVS_CLIENT_PORT
ケルベロスを用いたクライアント/サーバ・モードで 使用されます。「4.6.3 ケルベロスによる直接接続」参照。
$CVS_RCMD_PORT
クライアント/サーバ・モードで使用されます。 これを設定した場合、サーバの RCMD デーモンを利用する時に、 ここで指定したポート番号が使用されます。 (現在 UNIX クライアントでは使用されません)。
$CVS_CLIENT_LOG
クライアント/サーバ・モードの不具合を探して修正するためだけに使用されます。 これを設定した場合、 サーバに送られた全てが `$CVS_CLIENT_LOG.in' に記録され、 サーバから送られた全てが `$CVS_CLIENT_LOG.out' に 記録されます。
$CVS_SERVER_SLEEP
クライアント/サーバ・モードの不具合を探して修正するためだけに使用されます。 これを設定して、子プロセスを起動する前に指定した秒数を待ち、 デバッガを応答させます。
$CVS_IGNORE_REMOTE_ROOT
(この変数の目的は何?)
$COMSPEC
OS/2 だけで使用されます。コマンド解釈プログラムを指定します。 既定値は CMD.EXE です。
$TMPDIR
$TMP
$TEMP
一時ファイルが置かれるディレクトリを指定します。 CVS の内、RCS を用いて実装されている部分で、 上記の順に変数が調べられ、最初に発見された値が使用されます。 全てが設定されていなかった場合、一般的には `/tmp' ですが、 マシン依存の既定値が使用されます。 CVS サーバは TMPDIR を使用します。 この指定方法は、「A.3 広域オプション」 参照。 CVS には、(システムが提供する tmpnam 関数経由で) 常に `/tmp' を使用する部分があります。 Windows NT では (システムが提供する _tempnam 関数経由で)、 TMP が使用されます。 CVS のクライアントが用いる patch プログラムは、 TMPDIR を使用します。 設定されていない場合、(少なくとも GNU patch 2.1 は) `/tmp' を使用します。

特定の操作をする際に、CVS は RCS を呼び出します。 以下の環境変数は RCS で用いられるものです。 CVS のクライアント/サーバを用いる場合、 これらの変数は、(接続方法により不可能な場合もあるでしょうが) サーバ側で設定する必要があることに注意して下さい。 しかし、全てを設定する必要はないでしょう。

$LOGNAME
$USER
設定すれば、あなたが誰であるかを RCS に伝えます。 あなたのアカウント名と、例えば $LOGNAME が違っていた場合は、 ファイルを格納する時に異常が現われることがあります。
$RCSINIT
引数の先頭に指定するオプションを、空白で区切ったリストです。 オプション内の空白を空白として用いる場合、バックスラッシュを使用して下さい。 $RCSINIT で指定したオプションは、 RCS コマンドの引数の先頭で指定されたものと解釈されます。


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