様々な作業履歴の記録方法を、利用者自身が選択することができます。
CVS は、様々な場面でスクリプトを実行し、
この機構を実現します。
これらのスクリプトには、
ログ・ファイルに情報を追記したり、
開発者グループにメールを送ったり、
特定のニュース・グループに記事を投稿したりするものがあります。
格納時のログ方法は `loginfo' で設定します (「B.6 管理用ファイル loginfo」参照)。
commit
, checkout
, export
, tag
等を実行した時のログ方法は、
各々オプション `-i', `-o', `-e', `-t' を用いて、
ファイル `modules' に設定できます。
これらのスクリプトほどのものは必要としない使用者にも、
cvs watch add
コマンドを使用して、
様々な通知をする弾力的な方法を提供します (「6.6.2 誰に通知するか CVS に教える」参照)。
この方法は cvs watch on
を使用していない場合でも利用できます。
tag
か rtag
コマンドを使用した時に実行される
プログラムを、管理用ファイル `taginfo' に定義することができます。
管理用ファイルの標準書式に従い (「B 管理用ファイル便覧」参照)、
`taginfo' の各行には、
正規表現に続けて実行したいコマンドを記述します。
コマンドに渡される引数を順に挙げると、
タグ名, 操作 (tag
なら add
,
`tag -F' なら mov
, `tag -d' なら del
),
リポジトリ, 残りは全てファイル名とリビジョンの組です。
フィルタ・プログラムが非零で終了した場合は、
タグ処理が中止されます。