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update
では、以下の標準オプションが利用できます
(完全な記述は 「A.4 共通のコマンド・オプション」 参照):
-D date
-
date 以前の最も新しいリビジョンを利用します。
このオプションは貼り付けられ、
勝手に `-P' オプションも実行されます。
貼り付いたタグ/日付についての詳細は 「7.4 貼り付いたタグ」参照。
-f
-
`-D date' や `-r tag' と一緒に指定します。
指定したリビジョンが見付からなかった場合、
(そのファイルを無視せずに) 最も新しいリビションを取り出します。
-k kflag
-
RCS のキーワード置換モードを kflag に指定します。
kflag の詳細は 「16.4 置換モード」 参照。
このオプションは貼り付けられます。つまりこれ以後、
この作業ディレクトリでファイルが更新されるときには、
同じ kflag が使用され続けます。
status
コマンドを用いて
貼り付いたオプションを見ることができます (「A.16 status---取り出したファイルの状態を表示」参照)。
-l
-
local、つまり現在の作業ディレクトリでのみコマンドが
実行されます。「9 再帰的動作」 参照。
-P
-
空になったディレクトリを削除 (prune) します。
-p
-
ファイルを標準出力に送り (pipe) ます。
-R
-
コマンドが再帰的に実行されます。このオプションは指定しなくても
実行されます。「9 再帰的動作」 参照。
-r tag
-
tag で指定されたリビジョンを取り出します。
このオプションは貼り付けられ、
`-P' オプションも勝手に実行されます。
貼り付いたタグ/日付についての詳細は 「7.4 貼り付いたタグ」参照。
さらに update
では次の固有オプションも使用可能です:
-A
-
貼り付いた全てのタグや日付、
また `-k' オプションの指定を剥がします。
貼り付いたタグ/日付についての詳細は 「7.4 貼り付いたタグ」参照。
-d
-
リポジトリに存在し、
作業ディレクトリに無いディレクトリを作成します。
通常は作業ディレクトリに既に存在するものだけが、
update
の対象となります。
最初に checkout
した後にリポジトリに作成された、
新たなディレクトリを取り出すときに使用します。
しかし残念なことに副作用があります。
作業ディレクトリを作成するときに、
(モジュール名を利用したり、
コマンド行で望みのファイルやディレクトリを明示したりして)
特定のディレクトリを故意に避けていた場合、
`-d' を使用すると余計なディレクトリまで作成されてしまいます。
-I name
-
update
の際に、
name と一致するファイル名が無視されます。
無視したいファイルが複数あるときは、
コマンド行に `-I' を必要なだけ並べても構いません。
全てのファイルを無視したくない場合は、
`-I !' と指定して下さい。
CVS にファイルを無視させる他の方法は 「B.8 cvsignore でファイルを無視する」参照。
-Wspec
-
update
の際に、
フィルタを掛けるべきファイル名を指定します。
このオプションは繰り返し利用することができます。
`.cvswrappers' と同じ形式を用いて、
spec にファイル名を指定します。「B.2 管理用ファイル cvswrappers」参照。
-jrevision
-
`-j' オプションを二つ指定した場合、
最初に指定したリビションから次に指定したリビジョンへの変更を、
作業ディレクトリにマージします。
`-j' オプションが一つの場合、
その分岐リビジョンから指定したリビジョンへの変更を、
作業ディレクトリにマージします。
分岐リビジョンとは、作業ディレクトリの元になったリビジョンと、
`-j' で指定したリビジョンとの共通の祖先です。
`-j' オプションに枝を指定する場合、
日付の指定を付加することができます。
このとき選択されるリビジョンは、指定日以前のものに制限されます。
日付の指定は、タグ名の後のコロン (:) に続けて記述します:
`-jSymbolic_Tag:Date_Specifier'。
「8 マージ」参照。
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